おびひろ動物園(稲葉利行園長)は4日、今年度の夏季開園の最終日を迎えた。コートやジャンパーを着込んだ親子連れらが開園と共に続々と来園し、キリンやタヌキなど目当ての動物を見て回った。
この日の帯広は、太陽が時折顔を出すものの雲に覆われ、昼前ごろには小雨もぱらついた。正午までの最高気温は10・5度と、秋の終わりを感じさせる肌寒さとなった。
それでも園内は、子どもたちの元気な声でいっぱい。今年8月に完成したキリン館では、屋外の2階通路からキリンを間近で観察する来園者の姿が見られた。秋の人気者エゾタヌキをはじめ、ニホンザルにも人だかりができていた。子どもたちはゴーカートや豆汽車などの遊具でも大はしゃぎだった。
動物園が好きで、今年は5回ほど訪れたという帯広豊成小1年の滄木春馬さん(7)は「キリンはやっぱりでかかった。冬はシカを見るのが楽しみ」と話し、冬季の来園も待ち遠しい様子だった。
冬季開園は12月1日から来年2月24日までの土・日曜と祝日。時間は午前11時~午後2時。(近藤周)