JA帯広かわにしなど管内10JAで生産する「十勝川西長いも」の収穫が3日、各地で始まった。同JAによると、今年は長さ70~80センチほどと例年より大きく、形状も整っていて品質は良いという。収量も平年並みの約2万2500トンを見込んでおり、27日まで同JA別府事業所で受け入れ作業を続ける。
今シーズンは昨年と同規模の管内247戸が約508ヘクタールを作付け。例年は11月1日に収穫を開始するが、今季はできるだけ水分を減らして完熟度を高めるため、3日に始めた。
帯広市別府町の渡辺将嗣さん(39)=市川西長いも生産組合別府支部長=は、約2ヘクタールを栽培。この日は午前4時から重機で畝(うね)間を約1メートル掘り進めた後、午前8時からパート従業員ら10人ほどがその中に入り、ナガイモを傷つけないよう手作業で丁寧に取り出していた。渡辺さんは「形状がよく、自身で食してもおいしかった。千切りサラダがお薦め」と話した。
通年で出荷する十勝川西長いもは春と秋に収穫が行われ、今季の予定収量は秋で1万4500トン、春で8000トン。(佐藤匡聡)