砂場や小型のジャングルジムで遊ぶ子どもとベンチで見守る保護者

児童会館の屋根付き遊び場「こもれびぱーく」がオープン

 今月27日に60周年を迎える帯広市児童会館で、記念事業として新設された屋根付きの屋外遊び場「こもれびぱーく」が21日、オープンした。雨天や酷暑、融雪で公園がぬかるむ時期でも砂場やジャングルジムなどの外遊びができるようになり、初日から子どもの元気な笑い声が響いた。

 利用者が年々増え、室内の遊び場が混雑することも多かったことから、同館職員の意見や今年実施した来館者アンケートを基に設計した。事業費は約340万円。広さ72平方メートルのスペースに小型のジャングルジムやブランコ、ハンモック、車のおもちゃなどが並ぶ。

 砂場は、親が腰を掛けて幼児を見守れるよう一段高くなっており、付近に手洗い場も設けた。ベンチやテーブルも置き、飲食することもできる。床は人工芝を敷き、西側には風を和らげるネットを掛けた。

 オープン前のお披露目式では遊び場の名付け親、帯広森の里小5年の今井ゆうさん(11)と、砂場を造成しおもちゃ9点を寄付したケイセイ(帯広)の高桑裕次社長が出席。広瀬容孝教育長がプレゼントや感謝状を贈った。

 式後は早速、子どもたちが砂場を囲み、シャベルを使って砂山をつくるなどして楽しんだ。幕別町の保育所に通う小畑心幸(こゆき)ちゃん(4)の母親早智さん(40)は「屋根が付いているので、とても遊びやくなった」、心幸ちゃんも「楽しい」とジャングルジムに登っていた。

 渡邊誠克館長は「夏は涼しい風が吹き抜ける。春は周りが桜の木なので風景も楽しんでもらえれば」と利用を呼び掛ている。

 3月下旬~11月上旬に利用でき、開場時間は午前9時~午後5時。(高井翔太)

児童会館の屋根付き遊び場「こもれびぱーく」がオープン

高井 翔太

十勝毎日新聞社 編集局 医療・福祉グループ

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