【幕別】幕別途別小学校(佐竹宏子校長、児童14人)で17日、毎年恒例の稲刈りが行われた。全校児童が鎌を手に、水田いっぱいに実った黄金色の稲穂を刈り取った。
途別地区は十勝の水田発祥の地の一つ。1986年まで稲作が営まれた。同校では、地域の稲作の歴史を受け継ごうと、翌87年からもち米の栽培に取り組んでいる。
この日は児童13人と、途別長寿会、日新・上稲志別長寿会の会員、保護者ら地域住民約30人も参加。約0・7アールの校内の水田に実った稲を刈り取った。
5、6年の児童が鎌の扱い方など収穫の方法を低学年に指導。全員で稲を刈り取り、稲穂をわらで結んでまとめる作業に励み、50分ほどで収穫を終えた。
児童会長の山田乃愛さん(12)=6年=は「1、2年生も一緒に収穫作業をできた。1カ月ほど稲を干してから、脱穀、精米を行う。最後の餅つきが楽しみ」と話した。(吉原慧)