【池田】2024年産ブドウを使った十勝ワインの仕込み作業が6日、池田町ブドウ・ブドウ酒研究所(南邦治所長)で始まった。好天に恵まれブドウの生育が順調に進み、仕込み開始は昨年より2日早く、史上最速を更新した。今年の仕込み総量は、後志地方の産地の干ばつの影響などで、昨年より1割ほど少ない約430トンを見込む。
この日は、5日に町内の直営ほ場で収穫した清見種2・8トンを仕込んだ。コンベヤーに移され、機械で枝を取り除かれたブドウは、スタッフが手作業で選果し、タンクに送られた。仕込んだブドウは「新酒」や、1年熟成の「清見」「セイオロサム赤」になる。
作業開始を前に、午前8時半から安全祈願が行われた。安井美裕町長が「仕込み開始がさらに早まり、北海道のブドウ栽培が新しいステージに入ったと感じる。熟度が高いしっかりしたワインになると期待を膨らませている」とあいさつし、清めの塩をまいた。南所長の発声で「ブルーム白」で乾杯した。
仕込み作業は10月下旬まで続く。(澤村真理子)