カルビーポテト(帯広、田崎一也社長)は5日、帯広市以平町の畑で「じゃがいも収穫式」を開いた。ジャガイモ収穫の最盛期を迎える中、田崎社長は「品種改良と貯蔵技術、人手不足の課題を解決し、生産者と消費者を結び付けながら持続可能な農業に貢献したい」と話した。収穫作業は10月10日ごろまで続く。
十勝は、カルビーグループが使用する道産ジャガイモ約25万トンのうち半分ほどの約13万トンを生産し、一大産地となっている。
収穫式は2022年から行い、今回で3回目。今年は、カルビーポテト幕別支所が管轄する市以平町の畑で実施した。田崎社長のほか、JA幕別町カルビーポテト生産組合の橋詰仁組合長と杉浦大斗カルビーポテト幕別支所長が加工用ジャガイモの「トヨシロ」を掘り出した。
同生産組合は今年、33戸がカルビーポテト向けに出荷する。収量は、幕別町と帯広大正、さつないの3JAを所管するカルビーポテト幕別支所全体で平年並みの1万5000トンを見込んでいる。
橋詰組合長は「春から7月下旬までの干ばつが心配だったが、何とか平年並みの収穫ができそう」と話した。(佐藤匡聡)