特製めがねをかけて3D映像を楽しむ子どもたち(須貝拓也撮影)

ピンホール式の投影機で手作りプラネタリウム 中札内

 【中札内】手作りプラネタリウムの投影イベントが24日、中札内文化創造センターで開かれた。子どもたちは空気で膨らませたドームの中で、投影された星座などに歓声を上げた。

 工房ヒゲキタ(金沢市、北村満代表)が主催。北村代表は球体に穴を開け、内側から光を当てて円天井に投影するピンホール式の投影機を用い、全国各地で「手作りプラネタリウムの出張投影」を展開。この日は親子ら計75人が参加した。

 投影機は北村代表手作り。穴を開けた調理器具のボウル二つを組み合わせ、内部にライトを設置。穴の位置と大きさで、星座や星の明るさを表現した。6等星まで約6000の星が投影できるほか、ボウルを置く三脚の角度を調整することで、この時期に道内で見られる星も再現した。

 ドームも手作りで、扇風機で膨らませた。参加者はドーム内で北村代表の説明を受けながら、北斗七星や北極星、織り姫のベガなどを観察した。

 プラネタリウム後には、ドームを活用した3Dの影絵も披露。赤色と青色フィルムの「手作り3Dメガネ」を付けた子どもたちは、発泡スチロールで作った恐竜や宇宙船を動かすと、迫ってくる影絵に手を伸ばすなどして、楽しんでいた。

 中札内きらきら保育園に通う毛利晋二郎ちゃん(5)は「星が見えた。恐竜(の影絵)もすごかった」と大喜び。北村代表は「ピンホール式の仕組みは簡単なので、まねることもできる。星やものづくりに興味を持ってくれたらうれしい」と話した。(吉原慧)

ピンホール式の投影機で手作りプラネタリウム 中札内

吉原 慧

十勝毎日新聞社 編集局 町村・支局グループ

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