十勝の夏の恒例イベント「第52回十勝川イカダ下り」(実行委主催)が7日、十勝川で開かれた。時折雨が降る中だったが、参加者は自慢の手作りイカダでゆったりと川の流れを楽しんだ。
スタート地点が従来の十勝大橋やすずらん大橋から上流の中島橋に変わり、コースは昨年より約7キロ延びた。道内外から手作りイカダ19艇118人、貸しイカダ24艇92人の計210人が参加。午前8時半の合図とともに順次スタートし、約16キロ先の十勝中央大橋のゴールを目指した。
スタート・ゴール地点や途中の橋の上から観覧する人も多く、草原に見立てた人工芝に牛をあしらったイカダや、発泡スチロールのばん馬と人馬一体のチームなど、個性豊かなイカダが観客を楽しませた。ゴール地点にはキッチンカーが並び、おなかをすかせた参加者が楽しんだ。十勝川温泉観光協会は初めてサウナテントと水風呂をゴール付近の河川敷に用意した。
帯広市の自営業渡辺琢磨さん(39)は、息子の奏多さん(13)と念願の初参加となった昨年に引き続き参加。アウトドア用の椅子を設置したイカダに、今年は渡辺さんの中学時代からの友人で、いずれも市内の佐藤直行さん(40)、岩崎佑亮さん(39)も同乗し、「くつろぎながらゆったり楽しみ、思い出をつくりたい」と話していた。(北村里沙)