とかち帯広空港で5月31日と6月7日、高校生向け職場見学会「お仕事フェスタ」が初めて開かれた。北海道エアポート(HAP)帯広空港事業所と航空会社など4社がそれぞれの仕事場を案内し、「空の仕事」の業務内容ややりがいを伝えた。(児玉未知佳)
初回は帯南商9人
同社と日本航空(JAL)、AIRDO(エア・ドゥ)、空港警備などのセノンの4社が共催。航空業界はコロナ禍の影響が大きく、人手不足が深刻な課題となっている。「空の仕事に携わる魅力を高校生に直接伝え、就職先の選択肢の一つにしてもらいたい」と、同事業所が他3社に協力を呼び掛けて実現した。
同空港ではこれまでも、空の日イベント「航空まつり」などで一般向けにバックヤードツアーや航空機の見送り体験などを行ってきたが、就職につなげることを目的とした見学会は初めて。
5月31日は帯広南商業高校の生徒9人が参加。チェックインや手荷物の積み降ろしなどの地上業務(ハンドリング)、保安検査業務などを学んだ。JALの説明では到着した574便の機内に入り、清掃やキャビンアテンダント(CA)のミーティングなどを見学。日本航空帯広空港所の伊藤公輔スーパーバイザーは、離陸前の一連の流れを説明し、「チェックインした人数と搭乗手続きをした人数が一致しているかどうかは、保安上の理由からとても重要。お客さまの安全を一番に考えて仕事をしている」などと伝えた。
2年の松永桜子さん(17)は、「小さい頃からCAさんに憧れがあった。仕事の様子を実際に見て、話を聞けて良かった」と話していた。
7日には帯広北高校向けに実施。同事業所では、今後も管内の高校などを対象に実施していきたいとしている。