道東自動車道4車線化のため、掘削工事が行われていた新得町の「広内トンネル」(延長910メートル)が貫通した。15日に貫通式が行われ、関係者が4車線化工事で初(1本目)となるトンネル貫通を祝った。
通り初めなど関係者が祝う
道東道4車線化の十勝清水インターチェンジ(IC)-占冠IC間では新たに7本のトンネル設置を計画。広内トンネルはその最初のトンネル工事として、2022年10月、鴻池組・中山組JVが着工。高さ7メートル、幅11メートルのトンネルを発破掘削した。
貫通の儀の後、貫通点に塩と酒をまいて清め、関係者による「貫通点通り初め」が行われた。ネクスコ東日本北海道支社道路事業部の池田修部長は「『命の道』と励ましを受け、災害に強い高速道路を目指し4車線化を進めてきた。この後も無事故無災害で竣工(しゅんこう)を迎えてほしい」と述べた。浜田正利・新得町長の祝辞に続き、樽神輿(たるみこし)や鏡開きを行い、新得町議会の長野章議長の発声で乾杯した。
同JV工事事務所の水沼健次所長は、13カ月にわたる掘削工事を振り返り、「真冬の施工に苦労した」と話す。その上で「4車線化1発目の工事。まずは事故なく貫通でき良かったが、まだ工事は続く。残りの期間も気を引き締め、無事故無災害で竣工したい」と話した。(完戸雅美)