祝賀会で乾杯の音頭を取る瀬戸会長(中央)。細川会長(左)と國安さん(右)も壇上に上がり、オペラ「乾杯の歌」で盛り上げた

柏葉の歴史、次の舞台へ 100周年記念式典・祝賀会

 帯広柏葉高校(須藤克志校長、全日制711人、定時制41人)の全日制100周年・定時制70周年記念式典と祝賀会が開かれた7日、各会場では幅広い世代の同窓生や教職員らが再会を楽しみ、旧交を温めた。柏葉高校での絆を糧に、それぞれが新たな気持ちで未来へ思いをはせた。(文・澤村真理子、写真・須貝拓也)

旧友との再会喜ぶ
 記念祝賀会は7日午後、帯広市内の北海道ホテルで開かれ、同窓生ら200人が出席した。

 校歌を斉唱し、細川吉博記念事業協賛会会長(27期)が「柏葉の同窓のつながりは素晴らしく強いもの。限られた時間ではあるが、楽しいひとときを過ごしていただき、次の100年につながる最初のステップに」とあいさつ。榎善教東京柏葉会名誉会長(6期)が祝辞を述べた。

記念式典のオープニングで揮毫(きごう)を披露した書道部
 帯広市の郷土芸能「平原太鼓」が勇壮な演奏で花を添え、ピアニスト角良子さん(27期)の演奏で、細川会長と國安環さん(35期)がオペレッタの劇中歌「メリー・ウィドウ・ワルツ」などを披露した。

 瀬戸武札幌柏葉会会長(7期)の発声で乾杯。出席者は懐かしい顔との再会を喜び合い、写真撮影などを楽しんだ。柏葉歌を斉唱し、高田勲同窓会名誉会長の万歳三唱で閉会した。



記念撮影する(右から)「三拍子」の高倉さん、恩師の松橋さん、相方の久保孝真さん
恩師に“恨み節”笑い呼ぶ
卒業生・高倉さんのお笑いコンビ「三拍子」

 記念祝賀会で漫才を披露した同窓生の高倉陵さん(49期)の漫才コンビ「三拍子」。会場では高倉さんの2、3年時の担任の松橋宏泰さん(65)=網走南ケ丘高教諭=も見守った。

 「くすぶり芸人と言われている」と自虐した高倉さんは、ステージ上から松橋さんに「高校時代に芸人を目指したいと言ったとき、なんでもっと強く止めてくれなかったんですか」と叫んで会場を笑わせた。

「質上がってる」成長に目を細め
担任の松橋さん

 卒業後も高倉さんを応援し続けている松橋さんは「成長しているなと思った。(漫才の)質が上がっている」と目を細めていた。



おそろいのTシャツで祝賀会に出席した38期生。後列右から2人目が高木さん、前列右が山川さん
そろいのTシャツ 気分は「学校祭」
38期生

 気分は学校祭-。記念祝賀会に出席した38期生(1988年卒)は手作りのそろいのTシャツを着て参加した。

 高城修治さんが発案し、漫画家経験のある高木章次さん(帯広市)が手掛けた女性のイラストを山川智恵さん(清水町)がミシンで縫った。

 1カ月前から11人分を1枚ずつ手作りした山川さんは「1枚作るのに2時間以上かかったけど、みんなの顔を思い浮かべて作りました」と振り返り、「お祭りみたいで楽しい」と笑顔を見せた。



ドリカム吉田美和さん サプライズメッセージ
「これからも応援を」

 記念式典(よつ葉アリーナ十勝)では、DREAMS COME TRUEの2人からサプライズメッセージも。記念事業の一環で34期生の吉田美和さんは7月の札幌ライブに全校生徒と教職員を招待。そのドキュメント映像の最後に流された。

 吉田さんは「私たちのやっていることを見てもらうのが一番うれしい」と招待の経緯を語り、ライブ後に生徒が贈った感謝の手紙について「全部読んだ」と明かした。中村正人さんは「これからも、ドリカム、柏葉の先輩である吉田美和を安住(紳一郎)さんともども応援してくれれば」と茶目っ気たっぷりに語った。

柏葉の歴史、次の舞台へ 100周年記念式典・祝賀会

澤村 真理子

十勝毎日新聞社 池田支局

須貝 拓也

十勝毎日新聞社 編集局 コンテンツグループ

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