【池田】「ラリー北海道」は最終日の10日、池田町の清見ケ丘公園内旧野球場(清見ケ丘12)で、スーパースペシャルステージ(SSS)「IKEDA」が初めて行われ、観戦するファンでにぎわった。
IKEDAは現在使われていない野球場を、マウンドなどをそのままに活用したコース。外野スタンド部分に陣取った観客は、スタートからゴールまで間近で疾走するラリーカーを見ることができた。
前日からの雨で土や芝生がぬかるみ、水たまりもできたことにより、参加ドライバーは大苦戦。初日は全てのSSでトップタイムを出してきたヤリ-マティ・ラトバラ選手(フィンランド)も、IKEDA1回目のタイムアタックでは全体5番目でフィニッシュ。スリップしやすい路面状態に「本当に難しかった」とコメントしていた。
東京都から訪れた会社員の村田裕希さん(43)は「野球場で行うラリーというのは珍しく、選手のテクニックが近くで感じられる」とレースを楽しんでいた。
「池田ラリーを成功させる会」の鳴海隆司会長(63)もスタッフとして働きながら観戦。「みなさん喜んでくれて何より」と話し、「このコースは大会運営からあと2年使用する予定と聞いている。今回出てきた修正点を精査し、来年も成功させることができれば」と意欲を新たにしていた。(山田夏航)