満寿屋商店(帯広市、杉山雅則社長)は、帯広畜産大生サークル「あぐりとかち」(北明紗美代表、27人)と共同で、新たなパン4品を開発した。19日開催の小麦イベント「麦感祭」会場(音更町西中音更北14線15)で特別販売した後、麦音など同社の複数店舗で期間限定で売り出す計画。(佐藤いづみ)
ビーツパウダーを練り込んだ「あぐりのはさめるビーツパン」と「野菜ごろごろ・あぐりのビーツフォカッチャ」。チーズクリームパン「あぐりとかち冷やしクリームパン始めました」、金時豆が入った「あぐりの和マフィン」。
ビーツ2品とチーズクリームパンは小麦「きたのかおり」をベースに高加水でしっとり仕上げた。また、野菜ごろごろ-は、ジャガイモ「インカのひとみ」やチーズなどを、生地に対し8割とたっぷり加えたことなども特徴。マフィンは、帯畜大内の酒蔵「碧雲蔵」の酒かすを加えることで、「臭みは感じない商品に仕上げた」(同社)とする。
4年ぶりの麦感祭を盛り上げようと初企画。あぐり-が考案した20以上のアイデアから両者で協議し、今春から試作を進めてきた。麦感祭では、会場周辺の農家で新小麦をひいて使用し、数量限定・特別価格の全品1個(1袋)300円で販売する。また、原料産地や商品規格、価格などを多少変更し、26日から10月中旬まで麦音や音更店などで販売予定。
北代表(20)=食品科学ユニット3年=は「完成度の高い仕上がり。味も見た目も大満足」と笑顔。杉山社長は「取れたて小麦を使った貴重なパンを味わってほしい」と話している。