帯広測候所は20日午前、帯広市内での「サクラの開花」を宣言した。平年(5月2日)より12日、昨年(4月22日)より2日早く、1953年の観測以来、最も早い「開花」となった。
測候所敷地内の標本木「エゾヤマザクラ」で9輪開花しており、開花宣言の基準「5~6輪以上の花が咲いている状態」を確認した。標本木と並ぶ副標本木や幼木でも、複数の花が咲いている状態を迎えている。
同測候所によると、今季は3月の気温が平年より高かったことや、今月に入っても暖かい日が続いたことなどが、開花を早めた要因として考えられるという。17日午後に2輪ほどの開花と数輪のつぼみを確認。19日の気温上昇と日差しが出てきたことで一気に開花した。
園児と一緒にサクラの開花状況を見に来た保育士の中谷楓夏さん(29)は「きょうは期待して来ました。かわいらしい花で、子どもたちも喜んでいます」と笑顔をみせた。帯広測候所によると、今後も平年よりも高い気温が予想されているため、「満開(見頃)は今週末」(帯広測候所)の見込み。(松岡秀宜)