黄砂で空がかすみ、帯広市街地方向はほとんど見えなくなった(12日午後4時45分ごろ、音更町内の十勝が丘展望台)

十勝管内でも黄砂 見通し悪化

 札幌管区気象台は12日、札幌など道内6地点で黄砂を確認した。帯広測候所によると、十勝管内でも「黄砂の影響とみられる視界不良が発生した」としている。影響は13日まで残る見通しで、同測候所では、視界不良による交通障害などに注意を呼び掛けている。

 同測候所は2020年2月から黄砂の目視観測を行っておらず、肉眼で物がはっきりと見える範囲「視程」を自動観測している。黄砂の飛来とみられる現象が確認されたのは21年3月以来。

 同測候所によると、黄砂の影響とみられる現象は12日午後から確認され、同日午後8時すぎには、帯広の視程が一時10キロ未満となるなど、見通しが悪くなった。帯広の視程は13日も引き続き10数キロ程度にとどまっている。

 12日夕から空が黄色みがかり、帯広市役所の展望室から望む日高山脈や、音更町の十勝が丘展望台から約12キロ先の帯広市内が、うっすらと確認できる程度になった。

 札幌管区気象台によると、全道では13日午後に黄砂の影響は少なくなり、見通しが悪い状態は解消される見込みという。(松岡秀宜)

松岡 秀宜

十勝毎日新聞社 編集局 司法グループ

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