スリル満点-。歓声を上げ氷の滑り台を楽しむ子どもたち(金野和彦撮影)

3年ぶりに笑顔の列、巨大滑り台や飲食を満喫 おびひろ氷まつり

 3年ぶりの通常開催となった「第60回おびひろ氷まつり」(帯広のまつり推進委員会主催)が27日に開幕。会場の帯広市緑ケ丘公園は初日から大勢の人が寒空の下、まつりを満喫し、週末を迎えた28日も朝から多くの家族連れでにぎわっている。(山田夏航)

 今回の氷まつりでは市民氷雪像コンクールや、第39回北海道氷彫刻展冬季帯広大会の作品などを合わせ、計42体の氷雪像が来場者をお出迎え。その他にも陸上自衛隊第5旅団が制作した高さ3・5メートル、幅8メートルの「氷のレリーフ」や、日本氷彫刻会名誉師範の中村順一さん(65)=帯広=が手掛けた大氷壁が展示されている。千葉県から訪れた会社員の伊藤史朗さん(39)はカメラを片手に会場を散策。「コロナ禍もあって4年ぶりに来たが、どの作品も美しい。花火も楽しみ」と話し、夢中でシャッターを切っていた。

 氷まつりの楽しみの一つ「食」は、感染症対策のため、飲食エリアを大きく三つに分け、屋内休憩場は設置していない。それでもおいしそうな匂いに誘われ、多くの出店に列ができている。市内の三浦勇利さん(28)は娘のかんなさん(7)=帯広明和小1年=と共にみそラーメンやフライドポテトをパクパク。「おいしい」と顔を見合わせていた。

 会場でひときわ大きい歓声が上がっているのが、帯広青年会議所の回転そりコーナー。20日がかりで作った半径5メートルほどの氷の円上で、子どもたちを乗せた牛型そりを5~7人で押して3周している。制作の中心的役割を果たした太田めぐみさん(39)は「皆さんの笑っている姿が見られて何より」と喜びをかみしめていた。青柳結ちゃん(6)=幕別幼稚園=と上田百々花ちゃん(6)=同=は「落ちそうになって最初は怖かったけど、慣れたら楽しかった」と元気いっぱいに話した。

 28日は午後7時から「かちまい冬花火」を実施。29日は午前10時から午後5時まで。
初企画となる光のサークルショー。音と光の世界に来場者を包み込む

ストーンならぬ”たらい”に乗ってカーリング体験

高速で回る回転そりに大喜びの子どもたち

「入るかな!?」。氷の輪投げに挑戦する子どもたち

たくさんの藤の花が飾られたゾーンでは、子どもたちも思わずうっとり

氷彫刻の第一人者、中村順一さんが手掛けた大氷壁。圧巻の出来栄えに驚く人たちが絶えなかった

3年ぶりに笑顔の列、巨大滑り台や飲食を満喫 おびひろ氷まつり

山田 夏航

十勝毎日新聞社 編集局 行政・政治グループ

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