今月末で閉店する百貨店・藤丸(帯広市、藤本長章社長)で21日、元社員の的場衣織さん(49)が経営するラーナロット主催の幼児向け英語イベント「サンキュー・グッバイ藤丸」が開かれた。100人以上の親子が集まり、歌や手遊びなどを交え、楽しみながら英語を学んだ。藤丸の売り場や商品をPRするプログラムも設け、場内を盛り上げた。(佐藤いづみ)
的場(旧姓小田)さんはアメリカの大手百貨店・JCペニーを経て1999年から3年間、藤丸に勤務。営業企画係長として創業100周年記念事業なども担当した。2011年に幼児英語教室などを展開する現会社を起業。「経営者としての原点は藤丸での経験。閉店セールの盛り上げ、集客で恩返ししたい」と企画した。
的場さんら同社の4人が講師を務めた。大型絵本に出てくる動物などを歌いながら当てる遊びなどを展開。藤丸の売り場のPRでは、子供服やフライパンが6階や5階で買えることを人形が英語で紹介すると歓声が上がった。
市内の医師大西洋平さん(38)は娘の杏さん(4)らと参加、「子供も楽しんでおり、よかった」と話した。藤本社長もイベントも見守った。的場さんは「多くの人が来てくれた。少しでも集客に貢献したい」とした。