高校生の料理コンテスト「第11回ご当地! 絶品うまいもん甲子園」(一般社団法人全国食の甲子園協会主催)で全国優勝した帯広南商業高校(橋本功校長、生徒581人)クッキング部への優勝旗・副賞贈呈式が16日、同校体育館で開かれた。優勝チームのメンバーが全校生徒や教諭らと喜びを分かち合った。
コンテストの決勝大会は昨年11月に開かれ、インターネット投票による敗者復活で同高3年の吉川綾乃さん、下地真央さん、松木天俊さんのチームが進出。炊き込みご飯に、鶏レバーカツや小豆みそを絡めたナガイモなど十勝の食材をふんだんに挟んだおにぎらず(握らないおにぎり)風料理「わやうめぇ蝦夷にぎ2」で全国323チームの頂点に立った。同校勢の優勝は2015年以来2度目。
贈呈式は、決勝大会で審査員を務めた食の甲子園協会の藤田志穂会長が司会を担当。料理のプレゼンテーション映像が流れ、同じく審査員だった元AAAメンバーでタレント・歌手の伊藤千晃さんが優勝旗を手渡した。
副賞では全校生徒分の「キリン午後の紅茶」が贈られた。谷地村隆北海道キリンビバレッジ道東支社長や同メニューを販売した食品スーパー福原の中村貴幸専務も祝福し、メニューを試食した。
この日はメンバーの松木さんがインフルエンザで欠席したが、第4回大会を制した同高OGの前田実祐(みゆ)さん(25)、田原美優さん(25)も来校し祝福。吉川さん、下地さんは校内や地域の関係者の協力に感謝し、「こうやって多くの人たちと喜び合えてとてもうれしい」と話した。
高校卒業後は、ともに就職する2人。下地さんは「敗者復活からの勝ち上がりには地元の人たちとのコミュニケーションが大事だった。社会人生活にも生かしたい」、吉川さんは「料理を作るのは誰かに食べてもらうため。仕事の面でも誰かのために働きたい」と大会で得た糧とともに次のステージへ進む。(松村智裕)