氷と雪に囲まれた池で泳ぎ回るカモの親子(12日)

無事巣立つか 真冬にカモのひな誕生

 寒さが厳しさを増す1月。帯広市内の自由ケ丘温泉(自由が丘4、鳥谷繁樹社長)の中庭の池で、季節外れのマガモのひなが生まれて、入浴客を驚かせている。

 ひなは7日に8羽が誕生した。例年春にカモのつがいが飛来し、子育てをしているが、真冬に生まれたのは初めて。池は水温16度の冷泉が流れ込み、冬でも温かいことが要因の一つとみられる。それでも寒さは厳しく、衰弱死したりカラスなどの天敵に襲われたりして、12日までに4羽に減った。入浴客はガラス越しに食い入るように見守り、「巣立ってほしい。何とかならないか」と温泉スタッフにお願いする人も。広報を担当する鳥谷伊織さんは「これから大寒を迎えるが、みんなで温め合って乗り切ってほしい」と心配そうに話している。(塩原真)

無事巣立つか 真冬にカモのひな誕生

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