帯広市出身でスピードスケート長野五輪金メダリストの清水宏保さん、幕別町出身で陸上競技五輪3大会連続出場の福島千里さんを特別ゲストに迎えた子ども向けスケート教室「meiji POWER!ひとくちの力 ジュニアアスリート夢応援塾in十勝&スケートキングダム」(帯広市教委、北海道文化放送主催、明治特別協賛)が23日、明治北海道十勝オーバルで行われた。
2017年から始まり、21年のオンライン実施を挟んで2年ぶりの実地開催。十勝管内外のスケート経験者の小学4~6年生101人と保護者が参加した。スタートやコーナーの重心移動などを指導した清水さんは「一つができれば次の課題が見える。慌てずにきょうの教えた中で一つだけできるようになろう」と呼び掛けていた。
参加者との競走で笑顔を見せる福島千里さん(左手前)
女子100メートルと200メートルの日本記録保持者でもある福島さんと子どもが競走する機会も設けられた。福島さんは「足が速ければ他の競技でも役に立つ。走ることを嫌いにならず楽しんでほしい」と話した。明治による管理栄養士の食育や栄養のセミナーも行われ、参加者は食事面でも競技への理解を深めていた。帯広市出身でソチ五輪日本代表の辻麻希さんや芽室町出身でバンクーバー五輪日本代表の土井槙悟さんらもスケートを指導した。
北栄小5年の清水莉一(りいち)君は「福島さんは走る時に姿勢が崩れていなかった。スケートの刃の使い方とコーナーの回り方を今後に生かしたい」と話していた。(新井拓海)