総合花壇に見入る来場者(29日午前10時50分ごろ、とかちプラザで。金野和彦撮影)

菊の絨毯華やか おびひろ菊まつり開幕

 晩秋の帯広を彩る「第53回おびひろ菊まつり」(帯広のまつり推進委員会主催)が29日、帯広市内のとかちプラザで開幕した。帯広市開拓140年・市制施行90年記念「未来へ紡ぐ菊の絨毯(じゅうたん)」をテーマにした「総合花壇」をはじめ、例年の3倍以上となる約2300の菊が並ぶ会場では、市民らが芳香と自然の色合いが織り成す美しい世界を楽しんだ。11月2日まで。

例年の3倍以上 2300本並ぶ
 帯広菊花同好会(高井信夫会長)の共催。「平原」「氷」と並ぶ帯広の3大まつりで、新型コロナウイルス感染症対策を講じて実施する。

 午前10時からの開会式では、推進委員会会長の米沢則寿帯広市長が「今年は記念すべき節目の年。菊の魅力を楽しんで」とあいさつ。テープカットや、書・オーボエ・ピアノによる「オープニングコラボレーションパフォーマンス」が開幕に彩りを添えた。

 総合花壇は、十勝の大地・開拓地をイメージしたデザインで表現。来場者は壮観な景色を楽しみながら、スマートフォンなどで盛んに撮影していた。

 同好会の会員や一般参加者が丹精込めて育てた作品約250点は、菊花展として並んだ。訪れた人たちも、大菊やスプレー菊、切り花、だるまなどの種別ごとに展示される黄や薄紅、桃色や朱色、白や紫などの色合いも楽しんでいた。

 期間中は小学校書道展、生け花、ランの展示のほか、市内の高校書道部による書道パフォーマンス、姉妹都市(徳島市、大分市、静岡県松崎町)の物産販売もある。

 入場無料。午前9時~午後5時(最終日は午後4時)まで。問い合わせは、まつり本部(090・4264・6296)へ。(松岡秀宜)

おびひろ菊まつり開幕



松岡 秀宜

十勝毎日新聞社 編集局 司法グループ

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