センターに運び込まれた今年産の小麦(9日午前9時半ごろ)

十勝港に「黄金の滝」 農協サイロで小麦受け入れ

 【広尾】農協サイロ(社長・鈴木雅博JA十勝池田町組合長)の十勝港広域小麦流通センターで9日、今年産の小麦の受け入れが始まった。昨年より1日早い。今後の3カ月間は輸送・搬入の最盛期となる。

 管内JAとホクレンが出資する同センターは、11万7000トンの小麦を収容する国内最大の産地サイロ。各JAで乾燥・調製した小麦を保管し、関東、関西方面など消費地の製粉会社に船で出荷する。

 管内の秋まき小麦の収穫は7月18日に始まり、今月3日でほぼ終了。9日の初受け入れでは、JAめむろ(宇野克彦組合長)の「きたほなみ」800トンが搬入された。午前9時ごろからトラックが順次到着、荷受け口で車体を傾けると、黄金色の小麦が滝のようにサイロ内へ流し込まれた。

 同社は「国産小麦の需要が高まる中、センターは施設能力を十分に生かし、道産小麦の流通拠点として、製粉会社に安定供給する役割を果たしたい」としている。(能勢雄太郎)

能勢 雄太郎

十勝毎日新聞社 広尾支局

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