帯広市の八千代公共育成牧場(市八千代町)で24日午前、乳牛の一斉入牧が始まった。市内の酪農家から運ばれたホルスタイン種を含む約1000頭が、10月下旬まで広大な放牧地で過ごす。
出産経験前で、授乳ができない6カ月以上の雌牛を預かり、酪農家の負担を軽減する目的。今年は酪農家22戸から227頭を受け入れ、牧場に到着した牛に体重測定やワクチン接種、消毒を行い、以前から預かっている牛約800頭と合わせて放牧した。
乳牛は受け入れ期間中に牧草を食べ、体重を増やしていく。市農政課によると、牧草の生育は順調という。同課の尾澤琴也課長補佐は「広大な放牧地で伸び伸びと過ごすのは牛の生育に良い。酪農家の期待に沿えるよう健康に成長させたい」と話していた。(松崎篤嗣)