帯広市南部の畑で16日、日射で暖められた地面から上昇気流で土が吹き上げられる「塵旋風(じんせんぷう)」が発生した。
同市上帯広町では、畑の土を巻き上げる塵旋風が確認された。茶色い渦が空に高く伸び、場所を移動しながら5分程度続いた。農作業中だった近くの農業實原誉典さん(50)は「晴れて地面が暖かくなったせいだろうが、朝方から五つ、六つは見た」と話していた。
帯広測候所によると、16日の十勝管内は高気圧に覆われて朝から晴れ、各地で気温が上がった。帯広空港の最高気温は6月下旬並みの21度を観測した。
同測候所は「塵旋風は地表近くの空気が不安定になると起きる。16日は晴れて急激に暖められ、各地で発生しやすい状況だった」としている。(安田義教)