帯広市の米沢則寿市長は4期目初日となった21日午前、市役所で記者会見した。「選挙戦を通じて再確認した十勝19市町村の信頼関係の下、十勝の母都市、東北海道の雄としての役割を果たし、地域全体がさらに輝けるように新しい未来を描いていく」と抱負を語った。
当面取り組む課題として、新型コロナウイルスへの対応や第7期総合計画の着実な推進を掲げた。公約の推進は「17項目中15項目はコロナ後の未来に向けて今から考えていかないといけないこと。1、2カ月で固めるものではない。まずは職員や市民、議会、関係団体などに公約の趣旨を理解してもらい、議論して方向付けをしていく」と述べた。
政策実現に向けて21日から補正予算の編成作業を始めるに当たり、「全ての市民の幸せを基本に、常識や固定観念にとらわれることなく、庁内横断的な議論を積極的に行うように指示を出す」と語った。課題の情報発信は「どこまでやるのかというのはあるが、庁内でも議論して少しでも改善していきたい」とした。
4期目に掛ける思いを漢字一文字で「新」と表現。「よく木を愛し育て、それを努力して加工して新たなものに活用していくというのがこの字の成り立ち。『フードバレーとかち』を新しいステージにと話しているが、十勝・帯広の持つ資源を新たなものにしていく」と語った。(津田恭平)
管内コロナ拡大「感染対策徹底を」
十勝管内で新型コロナウイルの感染が増加していることを受け、帯広市の米沢則寿市長は21日の記者会見で、感染対策の徹底を呼び掛けた。
米沢市長は「19歳以下の若年層が感染者の4割を占めている」と説明。大型連休を控える中、「改めて3密の回避やマスク着用などの基本的な感染対策の徹底、発熱などの症状がある場合は外出や移動を控えるなどの対応をお願いしたい」と訴えた。