チーズの盛り付けの美しさを競う第1回チーズプラトーコンテスト(十勝毎日新聞社主催)が27日、帯広市内の北海道ホテルで開かれた。最優秀のグランプリに、豊頃町の主婦金子なつみさん(34)が選ばれた。全体のバランスや装飾品との兼ね合いの良さが高く評価された。
「プラトー」はフランス語で皿や板を意味する。チーズプラトーはチーズの知識を持った上で、切り方や配置など見た目にこだわり盛り付け、海外ではコンテストも盛ん。今回はチーズプラトーの魅力発信やナチュラルチーズの普及を目的に初めて開かれた。
この日の最終審査には、1次、2次の写真審査を通過した5人が参加(1人は本州在住で写真のみの参加)。テーマは「ホームパーティー」で、指定の10種のチーズを使い、90分間の制限時間で盛り付けた。小物や皿の使用は自由。十勝毎日新聞社の林克彦取締役ら6人が「チーズのカット技術」「装飾品のチョイス」「全体のバランス」の項目で審査した。
金子さんは4人のパーティーをイメージし、それぞれの席に皿を配置。テーブル全体を大胆に使い、キャンドルを置くなど華やかな雰囲気をつくった。審査では、切り分けるチーズの大きさが異なるなどカットの面で減点があったが、装飾品との兼ね合いの良さや色味のバランスが評価された。
金子さんは風景写真などの撮影が好きで、1次審査が写真だったことから参加。グランプリを受賞し「初めて触るチーズもあり、イメージ通りのカットができなかったところがある。次はチーズの知識も付けて参加したい」と話していた。
審査員特別賞には長原ちさとさん(帯広)の作品が選ばれた。林取締役は作品全体について「素晴らしいデザインや装飾だった。今後の十勝のチーズに必要なものでこれからも続けたい」と述べた。(中島佑斗)
このほかの表彰は次の通り。(敬称略)
◇審査員特別賞=長原ちさと