【音更】町駒場の家畜改良センター十勝牧場で18日、農用馬の冬場の運動不足解消を目的にした「馬追い運動」の一般公開が始まった。妊娠馬などが巨体を揺らして雪原を走り抜けた。
農用馬は冬の時期に厩舎(きゅうしゃ)で過ごすため運動不足になりがちなため、運動で体力・筋力をつけて健康な馬体を維持する。2~4月ごろに分娩(ぶんべん)期を迎える妊娠馬は、太り過ぎて難産にならないようにする狙いもある。
午前9時半ごろから、87頭が約30頭ずつのグループに分かれて運動を始め、800メートルの走路を走り抜けた。
帯広市の齋藤麻衣さん(33)は息子の柊ちゃん(5)、庵ちゃん(2)を連れて見学し、「大きくてかっこ良い。子どもたちもうれしそう」と話していた。
運動の一般公開は29日まで(平日のみ)。十勝牧場では新型コロナウイルス感染対策として、来場時の検温への協力やマスク着用を呼び掛けている。(中島佑斗)