【大樹】大樹町のインターステラテクノロジズ(IST)は21日、新社屋でトークセッションを開いた。稲川貴大社長を進行役に、創業者の堀江貴文さんと元宇宙飛行士の山崎直子さん(オンライン参加)が今後の宇宙産業について語った。(松村智裕)
【発言要旨】
堀江さん これから産業構造の変化が起こる中、宇宙産業がビジネスチャンスだという認識が共有されていない。何百億円の投資で何兆円が生み出せる。国の関与、集中投資があった方がいい。
山崎さん 世界的にアジア、アフリカなど人工衛星を保有する国が増えている。日本は地理的に有利。大樹をはじめ、複数の民間が宇宙港を設けて、アジアのハブ(拠点)になることが大切。世界各地のように、日本でも地域ごとで特色を生かした宇宙港づくりができれば。
堀江さん 世界の中でも、大樹は宇宙港として優れている。晴天率は日本有数で、東南の海上が開けていて打ち上げに最適。高速道路が整備され、土地もある。宇宙産業のサプライチェーン(供給連鎖)をつくり出すことができる。
山崎さん ISTは部品の一つ一つを内製し、技術的な知見を蓄えている。コスト化の波が今後来る中で大きな財産。
宇宙港は人工衛星やロケットの技術者はもとより、さまざまな産業へ波及効果がある。地域に根差した大樹の宇宙港づくりを期待している。