道立帯広美術館で作品展が開かれている写真家の蜷川実花さんが12日に来帯し、帯広市内の北海道ホテルで催されたトークショーに出演した。蜷川さんは集まった200人のファンを前に、アーティストとして作品に込めた思い、2児の母としての素顔について率直に語った。
特別展「蜷川実花展-虚構と現実の間に-」(帯広美術館、帯広市、十勝毎日新聞社など主催)の関連事業。蜷川さんの数々の創作活動に関わっているプロデューサー・ディレクターの鈴木心(しん)さんが、トークの相手役を務めた。
蜷川さんは特別展で注目を浴びる著名人のポートレートについて、「撮るからには絶対に美しく撮りたい-と考えていると、どんどん『飾り』が増えていく」と説明。
蜷川さんの作品・仕事を象徴する「花」に話題が及び、広告写真の撮影終了後も使用した花の写真を撮り続けたエピソードが披露されると、「撮影にこだわる理由は言語化できない」と熱く語った。
仕事がある日も早朝から子どもの弁当を用意し、夜は仕事をする前に寝かしつけるなど、育児に全力で取り組んでいることも紹介。「小さい頃から『何かしなくては』という思いが強い。(仕事と育児に境界はなく)常に“オン”の状態」と話した。
蜷川さんはトークの前段で帯広美術館を訪れ、特別展を見学した。特別展は12月6日まで。観覧料は大人1300円、大学生500円、高校生以下無料。(大木祐介)
※後日、トークの採録を掲載予定。
◆蜷川実花展について
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