一つひとつ手作業で植え付けられたナガイモの種イモ

新品種の豊作願い植え付け 十勝川西長いも

 JA帯広かわにしなど十勝管内9JAで生産する「十勝川西長いも」の植え付けが盛んに行われている。今年から2割の収量増が見込まれる新品種「とかち太郎」が導入される。農家は期待通りの豊作を願いながら作業を進めている。

 十勝川西長いもは例年2万トンほど生産され、国内のほか、台湾や米国、シンガポールにも輸出されている。2017年産の販売額は過去2番目の71億5600万円を記録した。

 今年は前年と同様におよそ260戸550ヘクタールで作付けする。新品種は今年と来年の2カ年で切り替えるため、19年産全体の生産量は1割ほどアップする見込み。

 帯広市基松町で3ヘクタールに作付けする小泉裕亮さん(44)の畑では、11日に作業が始まった。ゆっくりと進む作業機に座って手作業で種イモを植えていった。

 冬の少雪で土壌が深くまで凍結したが、4月の気温が高く、解けたため作業の大きな遅れはないという。小泉さんは「とかち太郎はうまく育てば収量が増える品種。天候に恵まれてほしい」と話している。植え付けは5月末まで行われる見通し。秋の収穫は、11月ごろを予定している。(伊藤亮太)

広告

関連画像

関連動画