藤丸パークの人工芝エリアで行われた小学生による4対4のサッカーの試合

藤丸パーク今期の営業終了 初のサッカーイベント 若者ら集い歓声

 帯広市中心部の屋外商業ゾーン「藤丸パーク」が9日、今季の最終営業日を迎えた。新施設誕生までの空間として今年7月にオープン以降、多彩な催しや藤丸らしさを感じさせる企画で集客を図った。最終日には初のサッカーイベントが開催され、多くの親子連れでにぎわった。来年春に再開予定。

 藤丸パークは閉店した百貨店藤丸の再生を進める藤丸株式会社(新藤丸。帯広市、村松一樹社長)が、帯広信用金庫本店横の敷地内に7月6日に開設。新藤丸が2030年をめどに複合商業施設を再整備するまでの「つなぎ」の位置付けとなっている。

 この日の「サッカーフェスティバル」は、藤丸パーク中地の人工芝を活用した。帯広北高男子サッカー部の片桐聡監督が、「百貨店とスポーツ」「高校生と地方創生」の結合を目的に、新藤丸に企画を打診し実現。同校サッカー部員らが運営などを担った。

 管内の少年団など4チームによる4対4のコンパクトサッカーを実施。各チームは小学1、2年生で構成し、ゴールが決まると来場者から拍手や歓声が送られた。優勝した光南サッカー少年団の石澤桜希さん=帯広光南小1年=は「いっぱい練習してきたので、4得点決めることができた。優勝はうれしい」と笑顔を見せた。

 試合後は、フリースタイルフットボーラー「KURO」さんによるパフォーマンスやリフティング特別教室も行われた。

 片桐監督は「藤丸パークに学生や若い層が多く集まり、やって良かった。会場の皆さんとハッピーな時間を共有し、スポーツの持つ可能性を提示できた」と述べた。

 新藤丸の長谷川貴彦さんは「多くのファミリー層が訪れ、このイベントに大きな可能性を感じた。『藤丸』が大人だけではなく、子どもたちの輝ける場所となるよう、来年度も続けていきたい」と期待を込めた。

 藤丸パークは10日から冬季休業に入り、26年春に来期営業を再開する予定でいる。(青池楽)


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青池 楽

十勝毎日新聞社 編集局 町村・支局グループ

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