自作ロボットの動く姿に感動、製作にハマってます 帯広工業高「工業技術部」
推したい部活~高校図鑑~(1)
「中学生のときに受けたプログラミング授業が楽しくて」
中学までサッカー部だった三浦己流(きりゅう)さん(17)=電気科2年=は、帯広工業高校(大西益巳校長、生徒423人)に入学すると、工業技術部に入部した。銅線を使った「イライラ棒」製作などに取り組んできた。今は打った球を盤上の穴に入れるゲーム「スマートボール」を改良中。プログラミング技術で穴に球が入るとLED(発光ダイオード)で光るよう工夫している。
工業技術部は2013年に誕生した。過去10年でロボット競技の全国大会に2度、マイコンカーラリー大会でも3度全国出場の実績を持つ。
現在は3年生が引退し、1、2年生計17人で活動する。放課後に教室に集い、ロボットや電光掲示板などの製作に取り組む。7月に部長となった三浦さんは部の魅力を「自主性が高く、ものづくりに集中できる環境」と語り、「チームで話し合いながらできるのが楽しい」と笑顔を見せる。
■ロボット製作にハマる
宮本太紀さん(17)=電子機械科2年=は体験入部で先輩の自作ロボットが動くのを見て「心を揺さぶられた」。1年目で同級生2人と「ミニロボット相撲」を製作。自分たちの手で完成させ、さらに製作意欲が湧いた。
今年8月の「北海道高等学校ロボット競技大会」にはリーダーとして出場。大会課題の「球体を移動させるロボット」の設計を担当した。夏休み中は連日製作に没頭。道内8校から10チームが出場した大会では、全国には届かなかったが「苦労は本番にロボットが動いたことで全て吹き飛んだ」と笑う。
生徒たちを指導する顧問は、電子機械科長の竹川勲教諭(52)だ。指導方針は「まずは自分で調べてやってみる」。基板が爆発するミスやロボットが動かないトラブルが起きても離れて見守り、原因や改善方法を部員自身に考えさせている。
■全員が活躍!帯工わくわくフェス
部では昨年3月、部員考案のものづくりイベント「帯工わくわくフェス」を始めた。初回は親子連れなど約200人が来場。自作ロボットの操作体験や電子基板を使ったキーホルダー作りを実施した。
今月22日には3回目の開催を予定する。「地域の人たちに活動や部員の成長を知ってもらうことが励みになる」と竹川教諭。フェスを通じた地域とのつながりが、部員たちをさらに成長させていく。(村瀬恵理子)
帯広工業高「工業技術部」~推したい部活
<帯工わくわくフェス2025>
日時:11月22日(土)午前10~午後4時
場所:フレスポスズランプラザ(帯広市稲田町南8線西10)1階 センターコート
<帯広工業高校 部活メモ>
全20部(体育系14部、文化系6部)あり、管内でも数少ないラグビー部は、U-18道代表のメンバーに選出される選手もいるなど活躍する。吹奏楽部は昨年、56年ぶりに北海道吹奏楽コンクールに出場した。
<帯広工業高校>
住所:帯広市清流西2丁目8番地1
電話:0155・48・5650
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