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買い物しながら運動を 帯広でもショッピングリハビリ 考案者杉村氏も講演

オリジナルの「楽々カート」を使ってフクハラ店内を歩き回る利用者

 買い物をしながら介護予防につなげる「ショッピングリハビリ(SR)」の福祉事業所「ひかりサロンほうゆー」が22日、帯広市内の長崎屋帯広店にオープンした。SRの体験会が開かれたほか、SRの提唱者ショッピングリハビリカンパニー(島根県)の杉村卓哉代表による講演も行われた。

 SRは、高齢者に商業施設内を買い物ついでに歩き回ることで介護予防につなげてもらう取り組み。帯広市が独自に利用料を定める「介護予防・日常生活支援総合事業」を活用する。同サロンは島根県や関東などのほか、恵庭市に続き全国7カ所目。

 同サロンは帯広市内で高齢者福祉施設などを経営する鳳悠(三浦静子代表)が運営。ショッピングリハビリカンパニーが10年間蓄積してきたノウハウを共有する。

 この日は約10人の高齢者が体験会に参加。つえを使った体操で汗をかいた後、長崎屋帯広店2階のスーパー「フクハラ」に移動。参加者同士、会話を楽しみながら商品を選び、レジに進んだ。買い物を終えた市内の80代女性は「週3回くらい近所のスーパーで買い物をしている。冬道の運転に自信がないので送迎付きで買い物できるのはありがたい」と話していた。

ショッピングリハビリを提唱する杉村氏(左奥)の講演を聞く福祉関係者

 総合事業で今回の取り組みを支援する市高齢者福祉課の永田敏課長補佐も体験会に参加。永田課長補佐は「運動から買い物に移る流れがつくり込まれていた。高齢者の自立支援の場として注目している」と期待を寄せた。

 杉村代表の講演会には市内の福祉関係者ら約15人が参加した。杉村代表は「介護扱いされたくない利用者の思いを尊重すると、ショッピングしながら運動する方法に行き着いた」とSR誕生の背景を語った。利用者はSR中に平均1500歩ほど歩くといい、「健康のための運動という意識よりも楽しみながら続けられる」とその効果を強調した。(本田龍之介)

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