子ども食堂オープン ボランティアで食事提供
社会福祉法人刀圭会(帯広)が開設準備を進めていた「子ども食堂 すまいる」が15日、同法人が運営する帯広市内のケアハウス・デイサービスセンター「そうび苑」(西16北1)の1階にオープンした。地域の子どもたちや家族らが訪れ、食事を囲んで団らんのひとときを過ごした。
子ども食堂は地域の住民が子どもに無料、安価で食事を提供し、交流する場として近年、全国で広がりを見せている。刀圭会でも職員のアイデアをもとに3月ごろから準備を進め、公益事業として始めた。
この日は刀圭会職員の森智子さん(44)を中心に、地域住民やそうび苑の入居者ら10人がボランティアで食事を調理。知人や家族から提供された魚介や野菜も使い、サケの空揚げやサラダなど7品目をバイキング形式で40食分用意した。
午前11時のオープンとともに人が集まり始め、正午すぎには子どもや家族30人以上が訪れる盛況ぶり。野球の練習帰りに訪れた帯広栄小3年の斎藤琳夢君(8)と同4年の山本優月君(9)は「サラダがおいしい」と笑顔を見せた。
今年度、毎月第3日曜日に同施設で子ども食堂を開く予定。木村大志副本部長は「まずは続けていくことが大切。新しいボランティアの方が入りやすい雰囲気づくりを心掛けたい」と話している。問い合わせは刀圭会(0155・66・5111)へ。(長谷川正人)