柴田輝さんがバーテンダー技能全道大会で優勝 7大会連続全国へ
第45回全国バーテンダー技能競技北海道統括本部大会(日本バーテンダー協会北海道統括本部主催)で、同協会帯広支部の柴田輝さん(46)が総合優勝を果たし、全国大会へ駒を進めた。柴田さんは、7大会連続で北海道代表となる。
道大会は5月27日、網走市で開かれた。衛生法規やお酒の知識を問われる学科部門(順位はなし)、レシピの決められた課題カクテル部門、オリジナルカクテルを作る創作カクテル部門、フルーツのカッティング技術や盛りつけを審査するフルーツ・カッティング部門の4部門で、各支部の代表8人が競った。
柴田さんは創作カクテル部門とフルーツ・カッティング部門で1位を獲得。さらに最も技術の高い出場者に贈られる「ベストテクニカル賞」も獲得した。
大会で柴田さんが創作したカクテルは「Carnelian〈カーネリアン〉-宝石の名前-」。カーネリアンとは、ナポレオンが愛したと言われる赤い宝石。勇気や幸運をもたらすという言い伝えがある。柴田さんは「飲み手が元気になったり楽しくなるものをテーマにした」と話す。
課題カクテル部門ではわずか1点及ばず1位を逃したが「いかに切り替えてリカバリーできるかが大事だが、課題部門ではできなかった。全国大会に向けて、悔しさよりもこれからだという気持ち」と前を向く。
小学生の頃から喫茶店のマスターのような“カウンターの向こう側”に憧れていた柴田さん。全国各地でバーテンダーとしての修業を重ね、10年前に帯広市内に「エー・グラス」(西2南10、フジモトビル2階)を開業した。
全国大会は9月30日、広島市で開催。過去の最高成績は創作部門の5位。柴田さんは「大会はテクニックだけではなく、立ち居振る舞いや人柄も問われる。仕事の延長線上の究極型が出せるよう日々鍛錬します」と意気込む。(細谷敦生)