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復興の元気印に 被災1年8カ月、清水公園内のサルビア営業再開

再開準備が整った店の前で「復興に向けてにぎわいの起点になれる店にしたい」と話す大月代表

 【清水】清水公園内のカフェダイニング「サルビア」(清水724、大月真由美代表)が24日、2016年夏の台風災害から1年8カ月ぶりに営業を再開する。大月代表(45)は「復興に向かうまちの元気印になりたい」と意気込んでいる。

 清水公園は大月代表の子どもたち3人が幼かった20年ほど前、「たびたび親子で出掛けていた」という親しみある場所だった。「大好きな公園の全てを楽しめるお店を作りたい」と、13年に開業。店には池にすむコイの餌も置かれ、かつて自分たちがパンの耳をあげたような親子の光景も見られるように。四季を感じることができる開放感あふれるテラス席では、若いカップルがのんびりと会話を楽しんだ。

 丸3年がたち、常連も定着したタイミングでの被災だった。店舗南側の芝生山が地滑りし、排水溝を塞いだことで水道設備が使用できなくなったが「チャンスがあればいつでも再開できるように」と、休業中も掃除は欠かさなかった。

 公園を管理する町の設備復旧が完了することに伴い、大型連休に合わせて営業を再開できる見通しが立った。

 本場イタリアで100年以上の歴史を持つ焙煎(ばいせん)会社「カフェ・カリアーリ」の最高級豆を使ったエスプレッソ(250円)やアメリカーノ(380円)、カフェラテ(450円)などコーヒーメニューに最も情熱を注ぐ。プレートセットは十勝若牛のビーフシチューとステーキ、清水旭山学園のニジマスを使った料理の3種類(各1480円)で、単品のナポリタン(900円)や鉄板パンケーキ・キャラメルバニラ(850円)も人気がある。

 阿部一男町長は清水公園を「食の拠点」と位置づけ、休憩型の観光でにぎわいを創出する取り組みを進めている。同店内には観光情報コーナーが設けられ、町内飲食店や観光施設と連携した「食のスタンプラリー」、公園内での産直軽トラ市など各種イベントも開かれる予定で、今後は復興をさらに加速化させる。

 大月代表は「自然と人が集まれる場所にしていきたい。公園やまちの活性化に貢献する」と話している。

 午前11時~午後5時、水曜定休。問い合わせは(0156・67・7622)へ。(小寺泰介)

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