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JRトマム駅で貨物列車が一時脱線 特急など34本運休

特急運休の張り紙が掲示された帯広駅。払い戻しに訪れる乗客が相次いだ(24日正午ごろ)

 【上川管内占冠村】24日午前3時55分ごろ、占冠村内のJR石勝線トマム駅構内で、列車の進路を切り替えるポイントの破損が見つかった。JR北海道が該当箇所を通過した貨物列車を調べたところ、貨車の車輪に傷が確認され、同駅構内に一時的に脱線した痕跡も見つかった。この影響で24日の札幌・帯広間の特急は全便が運休となっている。

 貨物列車は札幌貨物ターミナル発帯広貨物ターミナル行きで、同駅を午前2時9分に通過していた。列車には運転士1人が乗り、けが人はいなかった。ポイントの破損と脱線の因果関係について、JR北海道は現在調査中としている。

 国土交通省は24日、脱線事故を発表。運輸安全委員会は同日、鉄道事故調査官2人を現地に派遣した。

 この事故の影響で、24日の札幌・釧路間の特急「スーパーおおぞら」と札幌・帯広間の「スーパーとかち」の全便22本と根室線の普通12本の計34本の運休が決まった。24日正午現在で復旧のめどは立っていない。

代行バスを運行
 JR帯広駅には24日、特急運休を知らせる張り紙が掲示され、窓口で乗車券を払い戻す利用者が相次いだ。JR北海道は同日、札幌と釧路間で臨時特急と代行バスを運行した。

 愛知から仕事で訪れた男性(27)は、特急を使い新千歳空港発の航空便で帰る予定だったが、とかち帯広空港発の便に変更。「北海道のJRは問題が多いと聞いていたが…。帰れるめどがついてほっとした」と漏らしていた。

 また、25日に入学試験を行う帯広畜産大学には、24日にJRで帯広に移動する予定だった受験生からの相談が、同日正午までに2件あった。

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