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ばんえい競馬題材の映像作品 ロッテルダム映画祭でグランプリ

帯広競馬場でばん馬を使った撮影を行う(右から)荒木さんとジャコビーさん(昨年4月19日、新井拓海撮影)

 第47回ロッテルダム国際映画祭(1月24日~2月4日・オランダ)の短編部門で、帯広競馬場を題材に制作された映像作品「Mountain Plain Mountain」がグランプリを獲得した。制作者は山形県出身の映像作家荒木悠さん(32)とペルー出身の同ダニエル・ジャコビーさん(32)。「挑戦的な内容だったが、良い作品が出来上がり、かつそれが評価されたのはとても喜ばしい」(荒木さん)と話している。

 ロッテルダム映画祭は多くの来場者数を誇る国際映画祭の一つで、毎回50を超える国から500作品以上が出品されている。短編部門には今回、22作品がそろい、うち3編がグランプリに選ばれた。荒木さんとジャコビーさんはそれぞれ世界各地で展覧会や映画祭に作品を出している。

 「Mountain-」は、昨年6~10月にスペイン・バルセロナのミロ美術館で開かれた展覧会「The Way Things Do」のために作られた20分ほどの短編。ばんえい競馬を題材に、同年4月に帯広競馬場などで撮影された。制作に当たっては、ばんえい関係者のほか、同競馬場で2002年に開かれた「とかち国際現代アート展『デメーテル』」関係者らに対しても取材が行われた。

 映画祭では3人の審査員の評価の中で「人間の心の温かさや、エネルギーを感じさせてくれるユーモアがある」と評価された。

 荒木さんは「抽象的で実験的な要素も強かったが、それが人の心に届いたのだと思う。(受賞は)理解しづらいことに取り組もうとしていた自分たちを受け入れてくれた、ばんえい競馬やデメーテル関係者、帯広市民の皆さんのおかげ」と感謝している。
(大木祐介)

関連写真

  • デメーテル展の実行委員長を務めた十勝毎日新聞社の林光繁会長・主筆(写真左端)を取材する荒木さん、ジャコビーさん(同右端から)(2017年4月24日)

    デメーテル展の実行委員長を務めた十勝毎日新聞社の林光繁会長・主筆(写真左端)を取材する荒木さん、ジャコビーさん(同右端から)(2017年4月24日)

  • 帯広競馬場でばん馬を使った撮影を行った荒木さん(写真左端)とジャコビーさん(同右端)(2017年4月19日、新井拓海撮影)

    帯広競馬場でばん馬を使った撮影を行った荒木さん(写真左端)とジャコビーさん(同右端)(2017年4月19日、新井拓海撮影)

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