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子牛初競り高値 1頭50万円前後 ホクレン市場

初競りでにぎわうホクレン十勝地区家畜市場(10日午前10時ごろ、新井拓海撮影)

 【音更】ホクレン十勝地区家畜市場(町音更西2線)で10日、今年の初競りとなる乳牛の育成牛市場が行われた。出品者や購買者が集まり、今年の市場の活況を願った。

 十勝家畜市場運営委員会(委員長・新津賀庸JAあしょろ組合長)、ホクレン帯広支所の主催。初競りは生後数カ月から種付けするまでの育成牛市場を皮切りに、翌週にかけて黒毛和種などの肉牛でも行われる。

 競りに先立ち、新津委員長が「売りやすく、買いやすい、信頼される安心な市場運営をしたい」とあいさつ。購買者を代表し、士幌町の高橋良浩さんの発声で乾杯した。この日は前年比87頭増の511頭の出品申し込みがあった。1頭目はご祝儀相場もあり70万円を超える値が付き、以降も50万円前後の値段が続いた。

 育成牛市場は、昨年4~12月の1頭当たりの平均価格が54万円の高値となっている。乳牛への黒毛和種の種付けで頭数が減る一方、引き合いが強いことが影響している。ただ、性判別精液の普及などで頭数も増加傾向にあり、価格は若干の落ち着きを見せ始めている。

 市場全体では昨年4~12月の取扱頭数は5万2731頭、取扱高は292億5900万円で、頭数、取扱高とも高水準だった前年とほぼ同等だ。(伊藤亮太)

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