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16日からレストラン開設 テトラ十勝川

自身をモチーフにした人形を設置した三浦社長。対象客の宿泊料金を500円割り引くユニークなサービスも

 【音更】町十勝川温泉地区にある「かんぽの宿十勝川」を買収、改装した「ホテルテトラ」(函館、三浦孝司社長)が、8日に「ホテルテトラリゾート十勝川」をプレオープンさせた。全国23ホテルを経営し、低迷する複数の施設を復活させた経験を持つ三浦社長(59)に新ホテルの再生案などを聞いた。(佐藤いづみ)

 -かんぽの宿の買収を決めたポイントは。
 JR帯広駅から車で20分ほどの好立地で、地域には空港もある。敷地内に泉源があり、観光客を呼べると総合的に判断した。

 かんぽの宿は3年ほど使われていなかったので、設備や配管はひどく傷んでいた。使えるレベルに戻すだけでも結構費用がかかったが、空き施設を稼働することで地域貢献にもなると思った。

 -まずは素泊まりから開始した。
 課題だった調理人も地元から複数人確保でき、レストラン部門の運営を16日から開始する予定だ。当面は和食と中華を提供し、地場産食材の活用も進めたい。これで食事付きの宿泊体制も整う。

 旧かんぽ時代から地元に親しまれてきた。日帰り入浴は600円とし、すでに受け入れを開始。さらに食事との格安セットも近く始める。16日からは開業記念で日帰り入浴客対象に新得産そばの小わんを付けるサービス(今月末まで)を行う。

 現段階で確保できているスタッフは予定の半数程度、グループ内からの応援で対応しているが、支配人を含め、基本的には地元雇用を進める。インバウンド(訪日外国人旅行者)対応に力を入れており、外国語の対応スタッフには手当を支給するなど給与面も優遇している。

 -今後、どういった集客を考えているか。
 グループの知名度を生かし、観光関係のインターネット情報や雑誌を中心にPRする。また、自身で海外の旅行会社などを訪れ、インバウンド誘致の活動を続け、グループ内のインバウンドの集客率は高いと自負している。そのネットワークを使い、積極的に十勝もルートに入れてもらうよう動いている。

 来年2月、中国の旧正月に合わせ団体予約が複数入っている。年間で全体の半数ほどをインバウンドと見込んでいる。増えることで十勝への経済効果が出ると思う。十勝川の新ホテルの初年度売上高は2億円を目指す。

<ホテルテトラ>
 函館で設立。札幌や層雲峡、東京、長野、北九州などで23のホテルを運営する。音更と同時に横手(秋田)のかんぽ施設も買収しており、来春のオープンを計画。現段階で十勝川温泉旅館協同組合には入っていない。十勝川の新ホテルの問い合わせは電話0155・46・2177

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  • 16日からレストラン開設 テトラ十勝川温泉  2

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