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新型製紙機を国内初導入 古紙を脱墨、再生 ウィンクリン

ウィンクリンが初めて導入した小型製紙装置

 リサイクル業のマテックの関連会社、ウィンクリン(帯広、杉山力夫社長)は、事務機開発・製造メーカーのデュプロ精工(和歌山)が開発した、トナー除去機能で古紙から再生紙を作れる小型製紙装置「RECOTiO(レコティオ)EV-i250」を、全国で初めて導入した。26日には、デュプロ精工の社員が同社を訪れた。

 デュプロ精工が紙の加工機などの製作を行っていたこれまでの技術を生かし、2011年に世界で初めて脱墨機能付き小型製紙機を誕生させた。今回のレコティオ-は新型で、前回に比べ約3分の2のサイズに小型化した。

 現在、全国で約8社が前モデルを使用。新モデルは9月に予約を開始し、来年3月に正式販売する。ウィンクリンは、購入を前提にデモンストレーション機を全国で初めて導入した。

 装置は古紙を投入し、溶かしたりトナーを除去する工程を行う機械と、紙にする工程を行う機械の2台が連結している。幅約4・1メートル、高さ約1・3メートル。ホチキスなどの取り忘れも、内部の磁石で除去が可能という。2時間で1枚目の再生紙が完成し、その後1時間当たり250枚のA4普通用紙が出来上がる。普通用紙のほか、A4厚紙にも対応可能で、ウィンクリンは早速、名刺の製作に取り組んでいる。

 デュプロ精工の顧客製品開発部門の大原広行さんは「環境保全だけでなく、社外秘の文書処理にも適している」と話す。ウィンクリンの山本寿彦常務は「環境に配慮する企業としての方針に合致した。今後、再生紙のさまざまな使用用途を考えていきたい」と話している。(牧内奏)

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