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「豊頃男子」縁で移住 東京から鎌本さん 町で初の協力隊員

豊頃での生活を楽しみにする鎌本さん

 

 【豊頃】町で初の地域おこし協力隊に1日、東京都から移住した鎌本真理さん(34)が着任した。町の「豊頃男子」事業が縁で、1月の移住体験モニターツアーに参加し、豊頃に関心を寄せた。地域間の物と人の交流「互産互生」に関わる地域商社の運営を担う。

 鎌本さんは兵庫県佐用町(旧三日月町)生まれ。京都府内の看護学校を経て滋賀県で看護師を勤め、東京都の治験営業会社に転職。大阪や静岡、関東圏内で製薬会社と病院の間に立って新たなプロジェクトを立ち上げる経験をしてきた。

 十勝との縁は、首都圏在住の若手十勝出身者らが中心となっている異業種交流会「とかち東京クラブ」に7年ほど前から参加していること。豊頃町などでつくる町総合プロモーション推進協議会が昨年、都内の飲食店「お取り寄せダイニング十勝屋」で開いた「日本一の町食試食会」を知って参加。1月の「移住体験モニターツアー『豊頃暮らし』」で初めて豊頃の地を踏み、若手町民でつくる「豊頃男子」らと交流した。

 地方に関心を持っていた鎌本さんは、他県の移住ツアーにも参加したが「豊頃町民は優しく、心が広いと思った。大自然がある地域で生き生きできる」と豊頃を選択した。出身地で合併前の旧三日月町は人口3200人で、豊頃町とほぼ同じ規模にも「親近感が湧いた」という。

 豊頃での任務は「地域づくり推進員」として、二宮尊徳ゆかりの市町村などで人と物の交流を図る町の「互産互生」事業と、同事業に関わり設立予定の地域商社運営、観光事業など多岐に渡る。鎌本さんは「地域の人たちと協力して、これまでの経験を生かして力になりたい」と意気込む。携帯の待ち受け画面は1月に撮影した「ジュエリーアイス」、寒さも楽しみの一つに挙げる。

 同日の辞令交付で宮口孝町長は「豊頃町は小さな町だが、元気で頑張っている。新しい風を起こしてもらい、町の発展にご尽力いただきたい」と、鎌本さんに期待した。(関坂典生)

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  • 豊頃での生活を楽しみにする鎌本さん

    豊頃での生活を楽しみにする鎌本さん

  • 宮口町長から辞令を受ける鎌本さん

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