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十勝小麦100%うどん 風味豊かな「半生麺」 同友会支部開発

「十勝の香りがするうどん」を開発した(右から)富樫代表と小田社長

 道中小企業家同友会とかち支部の「うどん研究会」(富樫雅道代表)が、十勝産の小麦を100%使用した半生麺「十勝の香りがするうどん」を開発した。半生麺のうどんの製造は道内でも少ないという。富樫代表は「商品の販売を通じ、十勝でのうどん文化を推進し、十勝小麦の魅力の発信につなげたい」と話している。

 同研究会は、とかち支部の十勝農商工連携部会(藤田惠部会長)の有志約10人で設立。十勝産小麦を使用したうどんの普及、研究が目的。「十勝では古くからうどんに使う中力小麦の作付けがされてきたが、食べる文化があまり根付いていない」(富樫代表)として、麺の開発に取り組んだ。

 原料は通常うどん用に使用される豪州産小麦の品種「ASW」に匹敵する品質の「きたほなみ」に、強力粉の「はるきらり」と「キタノカオリ」の3種を、会員の山本忠信商店(音更、山本英明社長)が製粉。製造は同会員で乾麺製造販売の小田壱(幕別、小田琢一社長)が担った。

 半生麺にしたのは「濃い小麦の風味をより引き立たせたかった」(小田社長)から。通常製法より手間がかかるため、1回に作れるのは300袋(1袋200グラム)程度、通常の製法に比べ約40分の1の量しかできないという。同研究会では何度も試作を重ねてきた。

 7月下旬から帯広市内のあいフード(西17南5)で販売しており、今後は管内の道の駅などでも売る方針。お披露目として、27日午前10時からアグリアリーナ(音更町音更西2線)で行われる「収穫感謝祭」(同支部農業経営部会主催)で、「冷やしぶっかけうどん」(300円)を限定400食販売する。会場では半生麺1袋(通常360円)も当日は300円で限定200袋販売する。

 小田社長は「手間と時間をかけ、こしが強く、風味豊かな商品に仕上がった。十勝産小麦のうどんを販売や提供する店が増えていけば(小麦を)生産する農家ももっと活気づく」と話している。(牧内奏)

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