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地域のごみ拾い30年 幕別の平井さん

30年近く地域のごみ拾いを続ける平井さん(伊東捷夫さん撮影)

 【幕別】町札内桂町のバス運転手平井明光さん(71)は、30年近く個人ボランティアで地域のごみ拾いや公園のトイレ掃除、冬の通学路の滑り止めの砂まきなどを続けている。地域の人からは「頭の下がる思い」と感謝され、「今後も体の動く限りは続けたい」と週1、2回はごみ拾いに汗を流す。

 平井さんは1946年町内生まれで、十勝バスの運転手として昨年まで勤務。86年に札内桂町に転居してきた頃、近くの踏切周辺などにごみが投棄されているのを見かけ、拾い始めた。

 転機となったのは、自宅横のみずほ通(道道更別幕別線)の線路をまたぐ立体交差の完成。交通量が大幅に増えたことで、道路沿いにごみが増え、家族をして「見て見ぬふりができない性格」もあって、活動に拍車が掛かった。

 現役時は、休みの日に早朝5時ごろから1、2時間、近隣の札内南小学校とその周辺まで約3・5キロを往復。早番勤務後の夕方に、見回る日もある。現在も福祉施設の送迎バスを週2回程度運転しながら、地道な活動を続ける。

 「きれいだと言われるとやりがいがある」と公園のトイレ掃除も行う他、冬場は子どもたちの登校前に通学路の滑り止めの砂をまく。

 近くに住む伊東捷夫さん(72)は「人のやらない、やりたくないことを率先し、心より尊敬する。本当に頭が下がる」と感謝する。

 近年は自身の事故防止や不審者扱いを防ぐため、周囲の勧めもあってパトロール用のジャケットを着用。家族からは「そろそろやめては」とも言われるが、今後も活動を続ける考えの平井さん。「当たり前のことをやっているだけ。家族の協力があってこそできる。酒やたばこをやらないので、続けられたのかも」と笑う。(眞尾敦)

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