観光列車実現へモニターツアー 道が検討
【札幌】道は、道内の主要観光地を周遊する観光列車の実現性を探るため、今秋から冬にかけてモニターツアーを実施する。JR北海道の車両を使用し道東、道北が中心の3コースを設定。国内外の観光客をモニターとして募り、導入に向けたニーズや動向を調査する。
札幌市内で17日に開かれた観光列車に関する検討会議で、道が実施方針を示した。1日コースは釧路-網走(釧網線)間の往復で、釧路湿原や流氷見学などを盛り込む。1泊2日コースは旭川-稚内(宗谷線)間で、列車とバスを往復で併用。天売・焼尻やサロベツ原野などを巡ることを想定する。2泊3日のコースは札幌-帯広-釧路-網走-旭川-札幌を周遊。十勝は十勝千年の森、愛国・幸福駅、ナウマン象、ワイン城、はるにれの木などを立ち寄り先の例に挙げている。
JR北海道が所有する特急車両を3~5両編成で使用。モニターは国内外の旅行者80~100人程度の参加を募る。
道から事業受託した日本旅行が検討会議の意見を踏まえて具体的プランを設定する。検討会議はモニターの意見や感想などをアンケートし、観光列車の運行体制や受入体制などを議論した上で、実現に向けた方向性を取りまとめる。(道下恵次)