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帯広農業高生が林業現場体験 女子生徒2人も

チェーンソーを使って伐倒作業に臨む吉田さん(中央)と(左から)伊藤さん、岡島さん

 【豊頃】帯広農業高校森林科学科の3年生3人が、北村林業(浦幌町、北村昌俊社長)の豊頃町内の現場で企業実習に取り組んでいる。3人のうち2人は女子生徒。道内ではまだ少ない将来の“林業女子”を目指して参加し、気持ちを高めている。

 企業実習は「デュアルシステム」と呼ばれ、短期のインターンシップとは異なり、中長期で生徒を一人前の職業人に育てるための教育制度。7日間(1日8時間)で高校の2単位も与えられる。

 同校森林科学科の3年生は40人中14人が女子。今回は伊藤涼香さん(18)、岡島春萌さん(18)の女子2人と吉田大士さん(17)が参加し、7月26日から北村社長や社員の自宅に泊まり込んで実習している。いずれも同学科で森林を学ぶうちに林業に興味が湧き、林業現場への就職を選択肢にする。

 現場は昨夏の台風で倒木が多い豊頃町旅来。同29日はチェーンソーを使って高さ20メートル弱のトドマツの伐倒作業に臨むなど、本格的な実習となった。倒した木をブルドーザーで運べるようにワイヤーでまとめる作業や草刈りなども行う。

 「機械化されている現場を見たかった。山の中なので体力は使う」と吉田さん。伊藤さんは「足場が悪く大変だったが、下刈り作業をして達成感がある」、岡島さんも「暑い中で、チェンソーは重たくて大変だが、やりがいがある」と話し、女性でも働いていけることを確かめていた。

 実習は11、12、17日にも予定し、同学科の北田貴紀教諭は「女子生徒の林業への就職につながる取り組みになれば」と話す。北村林業では既に女性2人が現場で働いており、北村社長も「入社するしないにかかわらず、林業に人が来てくれるのはうれしい」と期待している。(関坂典生)

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