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被災の地元応援 清水町出身の有志がオリジナル手ぬぐい販売

台風で被災した地元を応援するために有志が製作した手ぬぐいと工藤さん

 【清水】町出身の有志が、昨年の台風10号で被災した故郷を応援するためにプロジェクトチームを立ち上げ、オリジナルの手ぬぐいを製作した。販売収益金は全額を町の復興支援として寄付する予定で、発起人で事務局を務める工藤貴子さん(44)=札幌市=は「身近に使ってもらえるものを通して、多くの人に清水を知ってほしい」と話している。

 工藤さんは「旅する身体塾」を主宰し、会社勤務の傍ら休日に子どもたちへ運動指導を行っている。清水高校を卒業するまで18年間、町内で過ごしたこともあり、月2、3回は今でも清水に通い、町体育協会が主催する「清水子ども体力づくり塾」など、小学生や幼児を対象にした教室で講師を務めている。

 昨年の台風災害では、小林川の氾濫で自身の実家も被災した。被害状況ばかりでなく、清水の存在が全国に知られていないことを実感し、「単なる寄付に終わらず、清水ならではの魅力を発信したい」という思いが湧いたという。東京都内でデザイナーとして活動する高校時代の同級生上野真美さんに手ぬぐい製作の話を持ちかけ、清水出身の友人渋谷幸代さん(札幌市)と千葉絵実さん(音更町)も協力した。

 手ぬぐいは縦が35センチ、横90センチ。白地に鮮やかなブルーで十勝晴れを表現し、中央に描かれた日高山脈を、アイヌ民族の模様が囲んでいる。また、隠し絵に牛の絵も取り入れデザインした。工藤さんは「清水の魅力が全国に伝わり、実際に訪れてもらいたい」と話す。

 432(しみず)枚を製作し、すでに約200枚が売れている。1枚1500円。札幌や東京、大阪、愛知などのサロン、町内は飲食店の「ごはん屋ゆめあとむ」で扱っている。取扱店舗も募集している。問い合わせはフェイスブックページ「とかち清水手ぬぐいプロジェクト」、またはメール(tokachi432tenugui@gmail.com)へ。
(小寺泰介)

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