77年製セドリックが復活 足寄の阿部さん
【足寄】町南7の阿部正則さん(76)が、長年保管していた1977年製の日産セドリックに手を加え、車検に出して復活させた。若いころから機械いじりが好きで、自宅から離れた場所には“物置兼工場”も。動かなくなったオートバイや自動車が並び、「直して動いたら『やった』と思うね」と笑顔を見せる。
阿部さんは芽室町生まれ。1959年に帯広開発建設部(芽室治水)入り。63年に足寄町で同建設部の道路維持業務に携わり、定年まで過ごした。
18歳でバイクと車の免許を取り、修理も自ら行ってきた。「動かなくなったものを動かす、エンジン音など、再生したあの感じがたまらない」。56歳の時、自宅から少し離れた郊南地区に物置兼工場の敷地を取得した。
現在、バイクは大昔の小型中心に計20台、車は10台以上ある。中には40年前のGM製ビュイック、66年製のセドリック「スーパー6」も眠っている。
今回復活させたのは77年製の日産セドリック220DGL。ディーゼル車で5速マニュアル、メッキバンパー、余熱ランプも作動する。95年に同僚から買い、保管してきた。
今年に入り、「この車が製造されて40年の節目」と、公道を走らせることを決意。年に数回エンジンをかけてきたこともあり、整備はブレーキやマフラーの耐熱塗装などの足回りで済んだ。4月の車検をパスし、その後は800キロくらいドライブした。現在の走行距離は5万9800キロ。
阿部さんは「このセドリックの特長は角張ったフロントグリル、やっぱりいいものだね。妻はあきれているけれど」と話す。年齢も考え、所有しているバイクや車は売ることも考えている。問い合わせは阿部さん(090・6215・1192)へ。(木村仁根)