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ホクコー「とかち餃子」香港に初輸出

輸出したとかち餃子と、新商品の抹茶餃子を手にする岩橋社長

 冷凍食品や食肉の卸・販売などのホクコー(帯広、岩橋浩社長)は、主力の「とかち餃子」や新商品「抹茶餃子」など、業務用の冷凍餃子5種を香港に輸出した。海外取り引きは初。岩橋社長は「自信を持った商品。徐々に取引量を増やしていきたい」としている。

 ホクコーは1987年創業。冷凍餃子が主力商品。中でも定番の「とかち餃子」は肉や小麦粉など原材料95%が道産と十勝産で、化学調味料不使用。販売先は大手居酒屋チェーンなど業務用が90%以上、一部小売りも手がける。

 今回輸出するのは「とかち餃子」に加え、トマトとチーズ、行者ニンニク、抹茶の5種類。中でも、薄緑色の抹茶餃子は、皮と餡それぞれに抹茶を練り込んだ。岩橋社長は「抹茶の風味と色味が引き立つよう、豚ではなく、鶏ひき肉(国産)を使用した」とする。

 岩橋社長は数年前から販路拡大の一環で独自に海外輸出を模索してきた。6月に札幌市内で開かれた商談会で契約がまとまった。コンチネンタル貿易(本社札幌)を通じた間接輸出で、香港の大手業務用卸業者を通じ、現地の飲食店で飲茶などで提供される。

 輸出量は7200個(10個入り48パック、15セット)。4日に現地に向け商品を発送。すでに次回と同量の注文も入っているとする。岩橋社長は「海外取り引きで、2年前に取得した(安全管理の手法)北海道HACCP(ハサップ)が大きなポイントになっている。多少高くても安全な商品は差別化になる」と話していた。(佐藤いづみ)

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