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生コン汚泥を再利用 高嶋コンクリート

道東で初めて導入された「硬まるくん」と加藤社長(左端)ら従業員

 【芽室】生コンクリート製造の高嶋コンクリート工業(町芽室北1線18、加藤貴裕社長)は、生コン汚泥(スラッジ)の残水処理機を導入した。これまで産業廃棄物として埋め立て処分をしていたスラッジを道路工事に使う路盤材としてリサイクルする。

 生コン車のドラム洗浄時に発生するスラッジは、圧縮強度が一定の基準を満たしていなければ管理型産業廃棄物となる。処理には1トン当たり1~2万円の費用が必要で、高嶋コンクリートでは年間600万円前後の処理代がかかっていた。

 導入したのはモリ技巧(愛知県)が製造する残水処理機「硬まるくん」。同処理の導入は道内で3社目、道東では初となる。 

 「硬まるくん」はスラッジの水分を切り、沈降した固形分を回収する装置。即時回収によりスラッジの肥大化を防ぐ。これにより、安定型産業廃棄物となり、管理型産業廃棄物と比べて産廃処理費が大幅に削減される。

 同社では産廃処理せずに、固形化したものを破砕して路盤材として再利用する。既存のコンクリート路盤材と混合して品質を保ち、管内の建設会社などへ出荷する。

 道の循環資源利用促進施設設備整備費補助金を申請している。加藤社長は「スラッジの処分は長年の課題だった。最終処分場の延命にもつながり、環境にも配慮できる」と話している。
(澤村真理子)

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